皆さん、結納にはかかせない結納金についての知識はお持ちでしょうか。この額に関しては、特に決まりというものはないそうですが、月収の2~3倍が一種の目安となるそうです。100万弱位となるのではと思います。ただし、これもこれからの二人が別れないように奇数とする場合が多いそうです。
その他、お返しというしきたりもあり、東北地方では結納金の半分を、関東地方では、約1/3の金額を、みやげ金として、嫁入りの際に持っていくそうです。結納に関しては、その地域毎の特色がありますので、細かい点に関しては、その地域の業者に確認するのがよいでしょう。
さて、『貰受状』と『進参状』とは何の事でしょうか。何かの表彰状でしょうか。実は、この二つは、宮城県での結納にて、重要な役割を果たすものなのです。
貰受状とは、男性が女性に『お嫁に来てもらえませんか。』と示した書面だそうです。そして、進参状とは、今度は反対に女性から男性に『お嫁に行かせて下さい。』と示した書面です。
『結納』は、それぞれの地方により、様々な形式がありますが、こういった書面で残すものは珍しいと思います。なんかラブレターみたいで、素敵ですね。この書面は、お互いに記念になるのではと思います。
もし、他県から宮城県へ嫁入りする予定の方がいましたら、覚えておいてくださいね。
結納は日本中で行われていますが、一言で結納とくくってしまってもよいのかと思うぐらいさまざまな風習が地域によって事細かに分かれており、おそらくその全容を把握している人はいないのではないでしょうか。
たとえば岡山のある地域では、新郎側からの目録に風呂敷をかけて贈るという独特の風習があるのだそうです。
もともとは白い生地(布)をかけて贈り、新婦側がその生地をつかって風呂敷やふくさを仕立てて嫁入り道具の一つとするというのが正式だったのが、簡略化されて今のようになったんだとか。
モノを持ち運ぶ際に利用されてきた風呂敷の良さが見直されている現代。
結納についても、その良さを見なおしてみるのもいいのかも知れませんね。
結納が難しいと感じる大きな要因は、なんといっても
決められた口上を段取り通りに述べながら進めなければ
ならないという点ではないでしょうか。
結納は口上以外は基本的には無言で行うのが正式とされています。
つまり、結納の儀がととのうまでは、
シナリオ通りの言葉しか発することができないということです。
なんだか、演劇でもやっているみたいですし、
普段、台本通りにしゃべるといった経験をしたことがある人
は少ないでしょうから、やはり緊張してしまうのは分かります。
ただ、演劇などと異なるのは、その場には出演者たる
当事者しかおらず、観客としての第三者は存在しないということです。
別にお金をもらって結納の儀の進行を見てもらっているわけではないので、
もしも台本から外れる言葉を発してしまったとしても、
セリフをド忘れしてしまって、沈黙の時間が流れたとしても、
それはそれで結納のよい思い出としてあとから思い出すことも
あるのではないでしょうか。
例えば新郎の父が自分のセリフを忘れてしまったようなら、
新郎の母がこっそりと助け舟を出してもよいでしょうし、
不安ならカンニングペーパーを持参しておいて、
ちらっと盗み見してもいいでしょう。
全ての立ち振る舞いについて100点満点を目指す必要はないのです。
前回紹介しました略式スタイルの結納の際の流れですが、
お宅に訪問して挨拶、手土産(お菓子など)を渡したあと、
通された部屋で床の間の前で結納飾りを飾ります。
その後、新郎側と新婦側が結納飾りを境に対面する形で座り、
仲人が目録と結納品を新婦に渡します。新婦側が確認したら、
新婦の父がお礼の言葉を述べて、新婦の母が結納返しの目録を仲人に渡し、
新郎側が確認した後、新郎の父がやはりお礼の言葉を述べます。
仲人が婚約の成立を宣言すると、新郎の父が仲人にお礼を述べ、
新婦に対して歓迎の意志を表すと、新婦の父も新婦をよろしくとお願いして、
結納の一連の儀式がととのったことになります。

